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去る4月16日(日)大阪おもちゃライブラリーの創始者、辻井正先生のお別れの会があり、京都おもちゃライブラリー連絡協議会として、野村代表と谷内で参加しました。会場の大阪国際交流センターには300人が集いました。先生にお別れの言葉を述べられたのは、元北九州おもちゃライブラリーの安藤忠先生と重成剛先生、宇治のキッズいわきの岩城敏之氏、そして山口県の保育園の島田教明氏でした。さらにオランダからピラミッドメソッドの創始者からと、アメリカからセラピー教具の会社TAGの社長からビデオレターが寄せられました。告知から一年だったという先生の訃報に、安藤先生も岩城氏も言葉に詰まるという弔辞でした。

 辻井先生は、渡欧したときにおもちゃライブラリーの活動を知り、日本に初めておもちゃライブラリーを紹介された方です。日本に帰って大阪おもちゃライブラリーを作り、その活動を通してドイツのおもちゃがどれだけ子どもの育ちを考えた上で作られたものなのかを紹介されました。それは岩城氏も指摘されたように、本当に大きな功績だったと思います。

 最後までお仕事を一緒にされた研究所の職員の方のご挨拶では、病床でもたくさんの本を作られ、最後まで現場の先生のために、発達障害の子どもたちへの療育のありかたを研究されたことも知りました。

 かつて京都のおもちゃライブラリーの多くは辻井先生から度々教えを受け、ライブラリーを立ち上げて来ました。30年以上前、京都であったライブラリーの大会の分科会では、辻井先生はほぼ一時間、クーゲルバーンのことだけ、お話をされました。その時のお話は今でも、私の中でしっかり根付いています。

 先生のエネルギーは大きくて、タンポポのように、あちこちにその種が飛んで、根付いて芽が出て花を咲かせていると思います。

 先生、本当にお世話になりました。ありがとうございました。

​ (タンタン通信より)

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